未定

23歳会社員。書くことに慣れたいです。

2023年を振り返る 

 

1月

年末年始を祖母の家で過ごす。ミラーレス一眼で祖母の写真をたくさん撮った。

祖母とは何を話して良いかいつもわからないが、私がカメラを持っていると嬉しそうな顔をしてくれる。

 

大学では最後の授業を消化していった。

 

2月

最終レポートを書く。特に力をいれたのが、小説論のレポート。宇佐見りん『かか』を題材にした。今自分で読み返してみるとよくわからない文章だが、書いている時はたのしく、S評価をもらえた。調子がいいので文学部に入ればもっと楽しかったかもなと思う。

 

3月

無事卒業が決まった。卒業式は黄色い着物に緑の袴を着て、頭には金箔と花をたくさんつけてもらった。華やかな格好をすると気持ちが明るくなる。

式の後、久しぶりに会った友達と喫茶店に行き、2時間か3時間ぶっ通しで卒業式の祝辞の悪口とか、近況とかを話した。卒業旅行の行き先が彼女に縁のある街だったので、おすすめの街を聞いてGoogleマップにピンを立てた。帰り際、彼女が花屋に行きたいというのでついていった。ぼーっと待っていたところ、友人が買った花はなんと私へのプレゼントだった!こういうところが全然敵わないなといつも思う。

 

卒業式の翌日から、交際相手と金沢へ行った。友人にお勧めしてもらった、気ままなおばあさんが切り盛りしているという喫茶店は閉まっていた。国立工芸館、KAMU KANAZAWA、柳宗理デザイン研究所、石川県立図書館、ちょっと遠いけど西田幾記念哲学館など、行きたかったけど時間が足りなかった場所がいろいろとある。復興割が始まるようだし、近いうちにまたいけたら良いなと思う。

4月

入社式を迎え会社員になる。

最初の一週間は貸与されたパソコンが手汗でベタベタ、を通り越して普通に水滴が目視できた。

初っ端のアルゴリズム研修から躓き、家で号泣した。

 

5月

やっとの思いでゴールデンウィークを迎える。一人で一泊二日で茨城県の水戸と大洗にいった。

大洗の海を見て、「こんなに綺麗なのになぜ私は数日後には1日9時間拘束される毎日に引き戻されてしまうのだろう」とバッドに入ってしまった。

夕ご飯に行った居酒屋では看板犬に手をペロペロ舐められたりご飯を狙われたりして、一人でも寂しくない旅行だった。

 

6月

会社の研修が佳境を迎える。

今度は会社で号泣した。最初「あ、泣く。」と思って駆け込んだら最後、トイレから出られなくなってしまった。上司に心配されて声をかけられ、ずっとトイレにいるわけにもいかず、外に出た。上司は優しく話を聞いてくれたが、やっぱり研修内容はさっぱりわからない。さっぱりわからないなりにあっけらかんとすることもできず、研修が終わる日を指折り数える日々を送った。

 

7月

研修が終わって配属される。配属先は研修していた建物の何倍も階数の高い立派なビルにあった。初日は緊張しすぎて尿意を忘れ、翌日人生初の膀胱炎になり、血尿を体験した。終業後でも間に合う泌尿器科を調べ、自宅とは別方向だが駆け込む。受付の方にリクルートスーツ姿だったからか、「お仕事大変だと思うけど無理をしないでね」と声をかけられ、情けない気持ちに。薬を飲んだらすぐに良くなった。

 

8月

夏休みにマティス展に行った。作品もさることながら、マティスが切り絵を作っていて、床が切られた紙で真っ白になっている、という様子を捉えた写真が一番心に刺さった。私は人が何かを創作しているところに弱い。何かを生み出せる人に強く憧れているし、コンプレックスがあるのだと思う。

 

8月に取り組んだ大きな課題は、家を探すことだ。初めて実家から出るので、内見も初めてだった。7、8件ほどみる中で、

・日当たり

・ある程度の綺麗さ

・家具の配置のしやすさ

・駅からの近さ(徒歩10分以内がいい)

・広さ(一人暮らしなので6畳あればいい)

・湯船がある

このあたりは自分の中で譲れない条件だということがわかった。お金が無限にあればこれら全部プラス広さも叶えられるが、、

キッチンにまな板置けるスペースが欲しいとか、バストイレ別とかもかなり大事。

 

9月

引っ越しをした。色々あって最初の数週間は冷蔵庫、洗濯機、電子レンジのない生活を送ることになる。これでも人は生きていけるのだと学んだ。コインランドリーのドラム式洗濯機の丸い窓をみるのは楽しいが、一応洗濯中はずっと見張っていなければならないのと、経済的な理由で、やっぱり家には洗濯機があるべきだった。

 

交際相手と2泊3日で伊豆諸島の島、大島に旅行に行った。

大島は浜松町からフェリーで出発して、二時間ほどで着く。初日は引っ越しの疲れか、宿につくなり爆睡してしまった。

名物のべっこう寿司は、甘じょっぱい漬けに、青唐辛子のピリ辛の味が加わって、いくらでも食べられそうな味だった。

2日目、三原山に行く。この山には、日本で唯一の砂漠、裏砂漠がある(鳥取砂丘は実は砂漠ではないらしい)。登ってみると、砂漠と言われてイメージする景色とは少し違って、黒くて指の第一関節分くらいの大きさの石が広がっていた。遮るものが何もないせいで強風が体を叩きつける。私はビビってなかなか先に進めなかったが、交際相手はズンズン進んでいくので座って見守った。

波浮港のエリアは、古き良き町並みに、リノベされたおしゃれなお店がいくつかあって楽しかった。3日目「Hav Cafe」で店主の方にもらった島のリーフレットを見て、別ルートから三原山を登ることに。登山道が整備されていて、一時間弱で頂上まで登ることができた。途中すれちがったのは数組の人たちだけだった。基本的に人のいない広大な景色を進むので、自分が自然に対してあまりにも小さいことが、とても怖かった。

 

10月

美術展…国立新美術館「テート美術館展 光」

演劇…バストリオ「一匹のモンタージュ

映画…ヴェラ・ヒティロヴァ「ひなぎく

美術展はいつも会期のギリギリを攻めてしまう。テート展はさらに閉館時間のギリギリを攻めたので、全部をじっくりみることはせず、気になったものだけ足を止めて観た。写真をあまり撮っていないこともあり、ほとんど記憶にない。でも「光」って刹那的なものだから…。国立近代美術館で見逃したリヒターの絵を見ることができて良かった。確か5月くらいまで箱根のポーラ美術館でも展示されているようなので、行けたらいいなと思う。

 

11月

仕事の都合で盛岡に一週間滞在した。

盛岡には初めて訪れたが、散歩のしやすい街でとても好きになった。盛岡駅から中心部は少し離れていて、橋を渡って行く。賑やかすぎていないけれどひなびてもいなくて、いい感じの喫茶店がたくさんある。

BOOK NERDで本を買うと、「これ僕も読んでます」と洋服屋さんみたいに店員さんに話しかけられて面白かった。

 

12月

会社の忘年会が3日連続になったりして大変だった。

戦場のメリークリスマス新文芸坐で見た。

 

まとめ、所感

・初めての会社員生活、ひとまず辞めずに(辞めさせられずに、辞められずに)に行けた

・土日を充実させたくて美術展や映画に行ったり、街に繰り出してみるけど、労働で疲れていたり、土日なので人が混んでいたりしてまあまあしんどい

・お金に余裕ができた

・一人でも一応暮らせるが、恋人と毎週末会えていて寂しさが消えるチャンスが多いのが大きい

・旅行は思い出として色々書ける。後から思い出せることは大いに越したことがないのでもっと旅行したい。

・海外旅行のためにお金貯める VS 国内で行きたいと思ったところに気軽にかつ頻繁に行く

・昔の友達とうまく喋れなくなったり、会うための口実を作るのが結構大変だったりする

・腰が重くなる前に誘いたくなったら誘いたい

・運動あまりできない。ジムに行くお金が捻出できないので、区のやっている運動施設に行ったりしたいが、自分のキャパ的に毎日定時上がりのとき、ギリ週一か週二でいける程度。なかやまきんに君の動画に助けられている